2010年6月26日土曜日

iPadとiPhone4とドラえもんのひみつ道具

今さらですが、iPadとiPhine4をアップルストアで触ってきました
そん時の雑感で、アップルの今とアップルの将来についてです

全くの思いつきですのであしからず

いきなり結論
・アップルは圧倒的な優位性がある
・でも、最終的にはシェアを獲得できない、かも?

実は、私はアップルストア徒歩1以内に住んでいるので、いつでも行けたんですが、基本アンチアップルですから、、

まずiPad

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iPadを触ったときは、実にしびれました

まず大きさがいい

あれ以上小さくなると意味がないし
これ以上大きくなってもじゃまになる

私が欲しかった大きさでした
しかし、私が欲しかった大きさ=個人使用
なので、ビジネスで差し向かいで使用する場合、もう一回り大きい方がいいと思います
しかし、ビジネスで使えるとは触るまで思わなかったのですがね

次に唸ったのが、多分アップル全体に言えることですけど

「低機能、高性能」戦略です

これがいい、実にいい!本当に!

「低機能、高性能」はくどくど説明しませんが

一点

なぜ、他のメーカーが真似ができないのか?

私は、某誰でも知っているメーカーで電話の設計を10年以上やってきましたので、、、
心当たりがあります

大勢で集まって会議すると、どうしても複雑な機能になってしまう。
大人数で集まるということは、大小様々いろんな意見がでます。
で、力のある人のバイアスのかかった意見が集まるし、またその中に技術者の意見も入る。これも大きい。

例えば、ある電話をアップルみたいなシンプルなUIに変更できないかとトップが技術者に言ったとします
技術者は、今あるプラットフォームを使いますから(プラットフォームというのは例えばAndroidです)
では、初心者モード(BASICモード)とアドバンスモードに分けましょう、みたいに提案します
要するに、初心者向けに分かりにくい機能には全てフタをするということです

もちろん、初心者向けモードを作ったとしても、アップルみたいにはなりません。


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そもそも、アップルみたいなものというのは、いわばドラえもんのひみつ道具です
その目的以外の機能は搭載していません

例えば、ドラえもんのガリバートンネル
人の大きさを小さく(縮小する)機械なんですが、
ボタンもメーターもナーンにもありません

大きい方の入り口から、小さい方の出口に進むだけ
ものに戻るのは、小さい方から大きい方に進むだけ

極めてシンプル、しかしその性能は途方もなく凄い

で、大企業でこのガリバートンネルを企画するとどうでしょう?

みんなおんなじ大きさになるのとか、万一正常に動作しないといけないので非常停止スイッチをつけようとか、入る前にかならず取説を読んでもらえるように、取説ボックスをつけろとか、いや音声ガイドとか、まーさまざま、でるでる。

ま、多分最終的には、ザ・フライで出てくる、コンピューター制御された、二つのBOXになるでしょうね

これと同じことが起こっていると思います。

結局、機能は削れないので、フタをするだけ
根本的には何も変わらない

低機能+高性能の優位性にメーカーが気がつかなければ、いや、分かっていても事業ベースで実行できなければ、やはりアップルの優位性は揺るがないと思います

iPadを触ったときそう思いました

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で、1週間後ぐらいに、またアップルストアに行きiPhoneを触りました

感想、ちょっと残念
iPadの感動があるかと思ったんですが、特に新しいことはなく
デザインや質感の素晴らしさは既に報道されていたので、、

逆に、重すぎると思いました
ここまでずっしり来ると、チタンフレームの選択もあったのでは?とか思うんんですが、やはりステンレスの質感を重視したのでしょうか?
ある意味凄いのかもしれませんね

ま、ですが感動はなかった
要するに手詰まりなんでしょう。

次、どういうインパクトを市場に与えるかが勝負の分かれ目だと思います。

しかし、アップルがクローズドな戦略をとり続ける限り、いつかは息切れすると思います。
ブログソフトのMTが力尽き、Wordpressに負けたみたいに

結局、今日、開発システムがシンプル&安価でないと、人が集まらず衰退するというのは避けられないトレンドだと思います。

アップルがオープンになることは、現状ではないと思いますので
やっぱり時間の問題

まあ、ただそれはすぐにはこないし、iPadは凄いと思うので
お金があったらアップルの株買いたいですね、で、1年後に売る!?(笑

あーiPad欲しいなぁ、マジでー

だれかくれないかなー(笑